サフ (Sah) は、エジプト神話における星の神。

概要

妻に豊穣の女神ソプデトを持ち、彼女との間に戦いの神ソペドを成した。サフはオリオン座を神格化した存在とされ、対応関係にあるオシリス神の神性(豊穣もしくは死者の安寧)に関係するものを司っていたと考えられている。

信仰

サフの名は、古王国時代第5王朝の最後の王ウニス(在位:前2340年〜前2320年頃)のピラミッド内部に刻された「ピラミッド・テキスト」に登場し、サフとソプデトの図像もまた第1中間期から中王国時代にかけての木棺の蓋に描かれており、その信仰の歴史は古い。 ピラミッド・テキストにはかなり頻繁に登場し、星座の中に住まうものとされた。「ある季節には地上にあり、ある季節には天空にある」と実際の星座の動きも語られている。星々の海の中で舟を漕ぐものでもあるとされた。

関連項目

エジプト神話

  • ソプデト…妻にあたる神。
  • ソペド…子にあたる神。
  • オシリス、イシス、ホルス…対応関係にある三柱の神々の家族。
  • オシリス…同一視された神。

星座

  • オリオン座

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