間堀川(まぼりがわ)は、山梨県富士吉田市を流れる川。宮川の支流である。富士山の北から流れ出て、山のすそ野と吉田の盆地を流れる。一級水系の相模川水系に属する一級河川。一級河川としての長さは3.6キロメートルだが、河道は10キロメートル以上ある。

流路

富士山を浸食する谷を北に流れる。北口本宮冨士浅間神社の東から国道138号の下をくぐると、富士吉田の市街地に入る。今「富士みち」と言われる道の百メートルあまり東をつかず離れず流れ、下吉田で宮川に合流する。ふだんの水量は少なく、上流では雨のときと雪解けの季節にだけ水が流れる。

歴史

江戸時代には村間堀とも言われていた。江戸時代には、富士山岳信仰の布教・宿泊・案内をつとめる御師(おし)たちが、吉田登山口に至る街道にそって宿を営んでいた。登山者はそれぞれの地域に縁がある御師を頼って宿泊し、清水で身を清めてから山に登った。そのために、道の東に屋敷を持つ御師の家には間堀川から、西にある御師の家には神田堀川から水が引かれていた。後に自動車が普及し富士山に向けて道路が引かれると、御師を導きとする登山は廃れ、間堀川の特別な役割もなくなった。

間堀川は、雪解けと台風で洪水を引き起こし、土砂を運んで田畑を埋めることがあった。20世紀後半に改修され、三面コンクリートの護岸となった。

環境

有機物による汚濁の指標である生物化学的酸素要求量 (BOD)は、1987年(昭和62年)に10.35 mg/L に達したことがあるが、2008年(平成20年)には2.2 mg/L であった。

橋梁

  • カジヤ作橋
  • 間堀橋
  • 浅間弐之橋 - 山梨県道701号富士上吉田線
  • 吉田橋 - 国道138号、富士パノラマライン
  • 宮前橋
  • 吉祥寺橋
  • 山の神橋
  • 中学校橋
  • 金鳥居橋 - 赤富士通
  • 頓堀橋 - 山梨県道717号山中湖忍野富士吉田線
  • 吉田新橋
  • 上中橋
  • 中央橋 - 中央通
  • 天神橋
  • 組合橋
  • 郷古橋
  • 村間橋 - 山梨県道704号新田下吉田線
  • 下山東橋
  • 的場橋

脚注

参考文献

  • 富士吉田市社会部環境保全課・編集発行『富士吉田の環境』(平成7年度版)。
  • 富士吉田市史編さん委員会『富士吉田市史』通史編第3巻(近・現代)、富士吉田市、1999年。

近畿総合2011 対JTマーヴェラス戦 Yesterday And Today Vol.2

三十間堀川の風景Ⅷ t f Flickr

空堀川の親水公園

北上川水系 三間堀川 宮城県栗原市若柳川南戸ノ西 三間堀川の現在の映像 全国・世界のライブカメラ

新橋(四十間堀川)松江フィルムコミッション