常願寺大橋(じょうがんじおおはし)は、富山県富山市の常願寺川の河口から3.1224㎞に架かる国道415号のトラス橋である。かつては国道8号の橋であった。1986年(昭和61年)12月9日に国道8号滑川富山バイパス水橋上砂子坂 - 水橋金尾新が開通した後は、国道415号に指定変更された。
沿革
天保河図によれば、市田袋と町袋の間に舟渡があった。1880年(明治13年)、芝草村に『聖人松渡し』(川幅93間=約167.4m)を高瀬小舟で渡河した(人3錢を徴収)。
1893年(明治26年)2月、前年の常願寺川新可道開通に伴い現橋の下流約900mの野中と宮条の間に、富山県により橋長190.16間、幅員3間の木橋7『常願寺橋』が架橋された。その後、1919年(大正8年) - 1920年(大正9年)にかけて架け替えを行い、さらに1927年(昭和2年)11月15日に新橋の建設に着手、翌1928年(昭和3年)に旧木橋を撤去した上で同年5月19日に町袋 - 市田袋間に木桁橋(木造土橋)として架橋された。当時は上流の常盤橋と同時期に竣工したため、姉妹橋と言われていた。
現在の橋は1950年度(昭和25年度)対日援助見返り資金道路整備事業の指定を受けて着工し、1952年(昭和27年)10月に常願寺川で最初の永久橋として架け替えられたものである。1979年(昭和54年)には、現橋下流側に歩道橋が設置された。
1984年(昭和59年)から3か月かけて床板を全面的に取り壊し、IBグレーチング床板に交換、縦桁の増設も行った。
橋データ
- 常願寺橋(1928年架橋の橋梁)
- 橋の構造 - 木桁橋
- 橋長 - 365.8 m
- 幅員 - 5.5 m
- 橋の構造 - 木桁橋(木造土橋)
- 工事費 - 83,800円
- 着工 - 1927年(昭和2年)11月15日
- 竣工 - 1928年(昭和3年)5月19日(一部資料では同年5月18日)
- 常願寺大橋(現橋梁)
- 左岸 - 富山県富山市町袋
- 右岸 - 富山県富山市水橋市田袋
- 道路の路線名 - 国道415号
- 橋の構造 - 曲弦ワーレントラス橋(6連)(横河橋梁4連、松尾橋梁2連)
- 橋長 - 365.5 m
- 幅員 - 7.5 m
- 所要資材 - セメント1,952噸、鋼材1,451噸、木材116石
- 橋脚 - 井筒ケーソン深さ15m、長径14m、短径5m、壁厚0.7m
- 橋台 - 井筒ケーソン深さ14m、長径14.5m、短径5m、壁厚0.7m
- 工事費 - 205,000,000円
- 施工者 - 林建設工業
- 着工 - 1950年(昭和26年)11月(一部資料では1951年(昭和26年)11月着工となっている)
- 竣工 - 1952年(昭和27年)10月11日
- 開通 - 1952年(昭和27年)10月17日
- 歩道橋 - 延長360m、幅員2.5m、工費240,000,000円(1979年(昭和54年)11月3日竣工)。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 日本の橋一覧




