呂号第六十八潜水艦

呂号第六十八潜水艦（ろごうだいろくじゅうはちせんすいかん）は、日本海軍の潜水艦。呂六十型潜水艦（L4型）の9番艦。

艦歴

• 1924年（大正13年）2月6日 - 三菱神戸造船所で起工。
• 1925年（大正14年）2月23日 - 進水。
  • 10月29日 - 竣工。第24潜水隊に編入。
  • 12月1日 - 第一艦隊第1潜水戦隊に編入。
• 1928年（昭和3年）12月10日 - 予備艦となる。
• 1933年（昭和8年）9月1日 - 予備艦となる。
• 1937年（昭和12年）7月1日 - 予備艦となる。
• 1938年（昭和13年）6月1日 - 艦型名を呂六十型に改正。
• 1941年（昭和16年）12月4日 - 第7潜水戦隊第33潜水隊所属として、クェゼリンを出航。ハウランド島方面へ航行。
  • 12月11日 - ベーカー島を砲撃。
  • 12月27日 - ウェーク島方面の哨戒活動を行う。
• 1942年（昭和17年）1月15日 - ラバウル攻略戦に加わりセント・ジョージ岬南方に配備。
  • 1月29日 - トラック着。
  • 3月24日 - サイパン着。
  • 4月3日 - 舞鶴着。
  • 6月5日 - 舞鶴を出航し、トラック方面で活動。
  • 7月4日 - 横須賀着。
  • 7月14日 - 第5艦隊に編入。
  • 7月24日 - 北方に派遣となり横須賀を出港。
  • 8月4日 - キスカ島に到着。以後、9月までキスカ島方面の哨戒任務に就く。9月14日、キスカでアダック島から発進した米軍機による攻撃を受ける。機銃掃射により潜望鏡が破損。
  • 9月26日 - キスカ島を出航。
  • 11月8日 - 呉着。練習潜水艦となる。
• 1945年（昭和20年）5月5日 - 第51戦隊に編入。
  • 8月15日 - 終戦時は舞鶴に所在。
  • 11月30日 - 除籍。
• 1946年（昭和21年）4月30日 - 若狭湾の冠島沖にて海没処分。近くで沈められた伊号第百二十一潜水艦、呂号第五百潜水艦とともに船体の所在は2018年の調査で確認されている。

歴代艦長

※『艦長たちの軍艦史』467-468頁による。

艤装員長

• 中邑元司 大尉：1925年7月1日 - 1925年10月29日

艦長

• 中邑元司 大尉：1925年10月29日 - 1926年12月1日
• 高木武雄 少佐：1926年12月1日 - 1927年12月1日
• 鍋島俊策 少佐：1927年12月1日 - 1928年12月10日
• 溝畠定一 大尉：1928年12月10日 - 1929年11月1日
• 林一雄 大尉：1929年11月1日 - 1931年12月1日
• 藤本伝 大尉：1931年12月1日 - 1933年9月1日
• （兼）大橋龍男 中佐：1933年9月1日 - 1933年12月1日
• 藤本伝 少佐：1933年12月1日 - 1934年6月1日
• 小泉騏一 少佐：1934年6月1日 - 1935年11月15日
• 七字恒雄 少佐：1935年11月15日 - 1936年6月20日
• 江見哲四郎 少佐：1936年6月20日 - 1936年12月1日
• 入江達 少佐：1936年12月1日 - 1937年3月20日
• 田上明次 少佐：1937年3月20日 - 1937年7月1日
• （兼）稲葉通宗 大尉：1937年7月1日 - 1937年7月31日
• 伊豆寿市 少佐：1937年7月31日 - 1937年12月1日
• 戸上一郎 少佐：1937年12月1日 - 1938年7月30日
• 広川隆 少佐：1938年7月30日 - 1939年11月1日
• （兼）市川旦 少佐：1939年11月1日 - 1939年11月20日
• （兼）吉留善之助 少佐：1939年11月20日 - 1939年11月25日
• 原田毫衛 少佐：1939年11月25日 - 1940年3月20日
• 田岡清 少佐：1940年3月20日 - 1940年10月15日
• 田中万喜夫 少佐：1940年10月15日 - 1941年7月31日
• 井筒紋四郎 少佐：1941年7月31日 -
• 真鍋正輝 大尉：1942年5月23日 -
• 館上陸太 大尉：1943年3月16日 -
• 鈴木正吉 大尉：1943年8月1日 -
• 菅昌徹昭 大尉：1944年1月20日 -
• 上杉一秋 大尉：1944年3月20日 -
• 山中修明 大尉：1944年10月14日 -
• 鮫島修 大尉：1945年6月1日 -

脚注

参考文献

• 雑誌「丸」編集部『ハンディ版 日本海軍艦艇写真集20巻』潜水艦伊号・呂号・波号・特殊潜航艇他、光人社、1998年。
• 勝目純也『日本海軍の潜水艦 - その系譜と戦歴全記録』大日本絵画、2010年。
• 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第10巻、第一法規出版、1995年。
• 外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。 ISBN 4-7698-1246-9