糸魚川陣屋(いといがわじんや)とは、越後国頚城郡糸魚川(現在の新潟県糸魚川市横町) に存在した陣屋である。糸魚川藩の藩庁が置かれた。

概要

元禄12年(1699年)、本多助芳が出羽村山藩より1万石で入り陣屋を置いた。だが、享保2年(1717年)に助芳は信濃飯山藩へ移封。同年、松平直之は徳川吉宗より1万2200石の所領を与えられて糸魚川藩(越前松平家)の初代藩主となり、横町に陣屋を改装して使用した。

構造

藩主・松平家は江戸定府だったため、糸魚川には郡代・奉行・代官などが詰めて統治した。幕末の文久3年(1863年)には陣屋が増築され、その規模は間口で58間、奥行きは15間、表門に門番詰所、地方御役所、郡代屋敷、表門に門番詰所、地方御役所、郡代屋敷、役人長屋などが置かれた。

陣屋の跡地には新潟県立糸魚川商工高等学校があったが、1998年に総合学科への改組により学校は清崎9丁目に移転し、市民会館(横町会館)等が建設された。現在は市民会館の東側一帯に、陣屋土塁が残る。井戸跡もあったが、現在は埋められ舗装道路になっている。

交通

  • 西日本旅客鉄道・えちごトキめき鉄道 糸魚川駅から徒歩7分

脚注

関連項目

  • 福井藩
  • 糸魚川藩
  • 松平氏
  • 日本の城一覧

伊豆木陣屋(信濃国/長野県) 日本の城写真集

越後糸魚川陣屋

糸魚川藩

糸魚川藩

糸魚川(清崎)陣屋跡